【2026年最新】特定技能の新分野とは?物流倉庫・リネンサプライ・資源循環と19分野への拡大
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特定技能の新分野とは、人手不足が続く既存分野に加え、新たに受け入れ対象となる分野のことです。2026年1月の閣議決定を受け、物流倉庫・リネンサプライ・資源循環の3分野が追加対象となり、このうちリネンサプライは2026年6月1日から特定技能1号の在留資格申請が既に受け付けられています。残る物流倉庫・資源循環の2分野が加われば、特定技能は19分野化する見通しです。
登録支援の現場でも、社内説明のブレに関する問い合わせが増えています。「通称と正式分野名が混在して稟議がぶれる」「試験未整備の段階で何から動くか」が典型例です。制度の経緯から3分野の見分け方、スケジュールの見方、準備のチェックリストまで、受け入れ企業向けにまとめます。

合同会社エドミール 代表社員
武藤 拓矢
2018年に外国人採用領域の大手企業に入社し、技能実習・特定技能・技人国の全領域に携わる。のべ700名以上の採用支援実績をもとに、登録支援機関「合同会社エドミール」を設立。2025年には4つの商工会議所で「外国人活用セミナー」の講師を務める。
武藤 拓矢のプロフィール閣議決定と制度拡大の経緯(16→17→19分野)
特定技能は創設当初から対象分野の見直しが続いてきました。企業がまず押さえるべき転換点は、2026年1月23日の閣議決定で、新たな分野追加を含む制度拡大の方向が示されたことです。
これにより、これまでの「現行16分野」にリネンサプライが加わり、2026年6月時点で特定技能17分野となりました。残る物流倉庫・資源循環の2分野が加わると特定技能19分野という言い方が広がっています。制度の骨格(技能水準、日本語要件、所属機関の責務、義務的支援)は維持しつつ、人手不足が特に深い現場へ対象を広げる、という位置づけです。
制度全体の基礎は在留資格「特定技能」とは何かで整理しています。本記事は「分野がどう増えるか」に焦点を当てます。
新3分野(物流倉庫・リネンサプライ・資源循環)の概要
新3分野は、いずれも定型オペレーションが多く、現場の欠員が採用コストに直結しやすい領域です。導入検討の入口として、まずは業務イメージを揃えます。
| 正式分野名 | 現場イメージ(例) | 企業が先に確認すること |
|---|---|---|
| 物流倉庫 | 入出庫、ピッキング、仕分け、梱包、保管管理など | 対象拠点が協議会の想定業務に当てはまるか |
| リネンサプライ | リネンの洗濯、仕分け、仕上げ、出荷・供給など | ホテル・医療・食堂向けなど供給先との契約実態 |
| 資源循環 | 収集運搬・処理工程での定型作業など | 許認可(産業廃棄物等)と作業区分の切り分け |
※ リネンサプライは2026年6月1日から在留資格申請の受付が始まっており「見込み」段階を終えています。物流倉庫・資源循環は対象業務の細部が分野別方針・運用要領の確定後に固まる「見込み」段階です。
人手不足の背景は分野ごとに違います。物流倉庫はEC伸長に伴う拠点オペの慢性的な欠員、リネンサプライは夜間・早朝シフトの補充難、資源循環は収集・処理の担い手不足と安全教育負担がよく挙がります。いずれも「アルバイト依存のまま規模を伸ばす」ことが難しい現場ほど、特定技能の検討が早まります。
正式分野名(物流倉庫・リネンサプライ・資源循環)と通称の整理
社内資料やニュースでは、通称が混ざるのが実情です。説明のブレを減らすため、次のように揃えるとトラブルが減ります。
| 正式分野名(制度上の呼び方) | よく見る通称 | メモ |
|---|---|---|
| 物流倉庫 | 倉庫管理 | サイト内ガイドも通称ベースの記事がある |
| リネンサプライ | リネン供給 | 「洗濯」単独と誤解されないようサプライ全体を見る |
| 資源循環 | 廃棄物処理 | 法令上の廃棄物処理と分野名は一致しないことがある |
採用稟議や取締役向けの説明では正式分野名を使い、現場マニュアルでは通称を併記するのが実務的です。求人票や支援委託契約でも、どの呼称を正とするか一文決めておくと後工程が楽になります。
分野ごとの個別ガイドへのハブ導線
本記事は横断の入口です。現場の業務切り出しや準備事項は、次の個別ガイドへ進んでください。
複数拠点で分野が分かれる場合は、先に本記事で制度の枠を共有し、各拠点の担当者が個別ガイドを読む分担にすると進めやすいです。
受け入れ開始スケジュール(物流倉庫・資源循環は2027年見込み)
リネンサプライは既に2026年6月1日から受け入れ開始しています。物流倉庫・資源循環の2分野については、多くの解説で受け入れ開始は2027年頃という見込みが示されていますが、「閣議決定=即日採用開始」ではありません。現実の順序は、おおむね次のように進みます。
- 分野追加の方針確定(閣議決定など)
- 分野別方針・運用要領・協議会体制の整備
- 技能試験・日本語試験の準備・試行
- 所属機関としての受け入れ開始
2026年中に企業が取るべき姿勢は「確定日を待つ」ではなく、試験・告示が固まるまでの社内準備完了です。開始時期が前後しても、業務切り出し・支援体制・住居候補が揃っていれば初動を逃しません。
※ 開始時期・試験日程は官公庁・試験実施機関の発表で更新されます。契約判断の直前に必ず一次情報を確認してください。
受入見込数と19分野一覧の早見
制度拡大の議論では、特定技能全体の受入見込数や新3分野ごとの見込み人数が併記されることが多いです。数字は政策目標の性質が強く、自社が「すぐにその人数を採用できる」ことを意味しません。見方のポイントは次のとおりです。
- 見込数は期間合計の目安であり、年度・分野で割ると小さな増分になる
- 実際の採用は試験合格者・日本語要件・企業側の受け入れ体制で上限が決まる
- 競合企業が一斉に動き始めるため、準備が遅いと候補者接触が後手になる
19分野の一覧自体は公式資料や信頼できる解説で更新が入ります。社内チェックリストに載せるなら「現行分野+新3分野」程度に留め、細目は一次情報へ当たるのが安全です。
企業が今から準備すべきこと
現場支援の経験上、開始直前に慌てる企業ほど、支援委託の選定と住居確保で遅れます。2026年度中に最低限進めたいのは次の4点です。
- 業務切り出し…対象見込み業務と日本人同等の作業範囲を文書化
- 処遇設計…給与テーブル、深夜手当、有給・住居補助の比較表
- 支援設計…自社支援か登録支援機関委託か、責任者と面談頻度
- 採用チャネル…海外送出し・国内在留者の資格変更など候補ルート
「まだ試験がないから動けない」と感じても、上の4点は試験有無と独立して進められます。開始直後に求人だけ出しても、支援計画と現場OJTが空だと定着しません。
登録支援・所属機関準備とセットのチェックリスト
新分野でも、所属機関としての責務と義務的支援は既存分野と同水準です。次をチェックリスト化しておくと、社内稟議が通りやすくなります。
- 所属機関としての受け入れ可否(欠格事由、法定義務の体制)
- 支援責任者・支援担当者の人選とバックアップ
- 事前ガイダンス、生活オリエンテーション、定期面談の運用案
- 相談窓口(母国語対応を含む)の委託先または自社体制
- 住居・通勤・銀行口座開設の初動手順
- 分野協議会への加入可否と費用感(確定次第)
所属機関としての欠格や義務的支援の細部は、分野が新しくても既存分野と同じ水準で見られます。支援を委託する場合は、料金だけでなく分野知見と緊急時の初動を必ず比較してください。
試験整備前でも進められるアクション
技能試験の日程が未公表でも、次は着手できます。
- 対象拠点の現場責任者向け説明会(正式名・通称・スケジュール感の共有)
- OJT担当と多言語マニュアルのドラフト作成
- 登録支援機関の候補比較(分野知見・連絡頻度・緊急時対応)
- 既存アルバイトシフトの不足時間帯の可視化(採用人数の試算根拠)
- 育成就労・技能実習からの接続候補がいるか人材台帳の棚卸し
特に4と5は、開始直後の「何人必要か」議論を短くします。人数だけ先に決めても、シフト実態と合わないと過剰採用や空き枠になります。
育成就労との関係
新分野の議論と並行して、育成就労制度との接続も話題になります。特定技能が「即戦力の就労」、育成就労が「育成しながら就労」と役割が違う点は変わりません。分野数が完全一致しないケースもあるため、「同じ名前の現場だから同じ資格」と思わないことが重要です。
比較の詳細は育成就労と特定技能の違いにまとめています。社内では「どの制度で何年・どの業務まで担わせるか」を先に決め、そのあと試験・支援・費用を逆算する流れが混乱しにくいです。
よくある質問
- 2027年に必ず受け入れ開始になりますか?
- リネンサプライは既に2026年6月1日から受け入れが始まっています。物流倉庫・資源循環については2027年頃という見込みが広く共有されていますが、告示・試験整備・運用開始日は今後の発表で確定します。計画は「遅延しうる」前提で更新してください。
- 倉庫管理・廃棄物処理という呼び方は間違いですか?
- 通称として使われることが多いです。社内稟議や契約では正式分野名(物流倉庫・資源循環など)を併記すると誤解が減ります。
- 既存の特定技能外国人を新分野の現場へ回せますか?
- 原則として分野ごとに在留資格が付与されるため、分野をまたぐ配置には資格変更や再試験などが必要になることがあります。
- 試験前でも採用の話を進めてよいですか?
- 候補者接触や社内準備は可能です。ただし雇用開始は制度運用の開始後が前提になる点を、関係者へ事前共有してください。
まとめ
特定技能の新分野は、物流倉庫・リネンサプライ・資源循環を軸に、16分野から19分野へ広がる局面です。このうちリネンサプライは既に受け入れが始まっており、現行17分野が確定した段階です。現場で差がつくのは、正式分野名の揃え方と、試験整備前にどこまで所属機関・支援体制を固めるかです。
エドミールの支援現場では、開始直後に強い企業ほど「業務切り出し表」と「支援責任者の実名」が先に決まっています。横断の論点は本記事、現場詳細は個別ガイド、制度比較は育成就労の記事へ進め、準備に着手してください。
導入可否の整理や見積が必要な場合は、無料相談からご連絡ください。
所属機関としての欠格や義務的支援の細部は、分野が新しくても既存分野と同じ水準で見られます。確認の起点は特定技能の所属機関を参照してください。

